Hyperx Fury S レビュー
先日発売された Hyperx Fury S のデスクマットを購入しました。購入してから数日間使用したレビューになります。
自分のマウスパッド遍歴
2000年ごろから Quake3 という FPS を始めて18年、様々なマウスパッドを長年使用した結果「これはめっちゃいいやつ」と思えるようなマウスパッドは触った瞬間からわかるようになりました。
Hyperx Fury S はマウスパッドの中でも数少ない「触った瞬間から良さがわかる」希有なマウスパッドです。
有名どころのマウスパッドは一通り試していて、下記は一例ですが、有名なものだとだいたいこんな感じで使ってました。他にも色々買っているので30枚以上ぐらいは試してるのではないかと。
supermat
func surface 1030
Steelpad 4D
Steelpad S&S
Steelpad qck
Everglide Titan
Razer goliathus speed
Icemat 2nd edition
Artisan 初代
Artisan 飛燕(soft~hard 満遍なく)
Artisan 疾風、零、雷電、疾風乙 など
この中だと2000年代頭から発売された Qck と Goliathus speed がマイナーチェンジしながらもいまだに現役で売っているのがすごいですね。
Supermat はプリンターの振動を抑えるための敷物として売られていたものを Fatal1ty がマウスパッドとして使用し、一躍注目を浴びたという経緯があります。
Artisan のマウスパッドは他のメーカーよりも品質が圧倒的に高く、中間層※におけるうねりや凹凸が少ないので、非常にスムースにマウスを動かせるのが特徴です。飛燕シリーズは Quake で有名な Cooller や Rapha が使用していたこともあります。アリーナ系 FPS との相性がとてもいいです。
※ 中間層 : マウスパッドの表面と滑り止めのゴムの間にある層のこと。Artisan 製品は気泡の一切ない物を使用しているため非常に滑らかにマウスを動かすことが可能となっている。マウスがどの程度滑って止まるかは中間層の硬さと表面の摩擦に依存する。
思った通りに滑って止まるマウスパッドが理想
2000年代頭に Counter-Strike が大流行した際にプラスチックなどの樹脂製のマウスパッドが一時期主流となりました。
その頃は多くのプロゲーマーが Steelpad S&S を好んで使用していましたが、マウスのソールとマウスパッドの表面が削れてしまい、使用感が変わりやすいことと、樹脂製のマウスパッドは非常に滑らかな滑り心地ではありますが、滑りやすいぶん止めるのが困難な特性からプロゲーマー達が布製のマウスパッドに移行したため、徐々に布製のマウスパッドが主流になっていったという経緯があります。
現在はゲーミングマウスパッドの8~9割は布製であり、プロゲーマーの使用実績から見ても現状の最適解は布製のマウスパッドと言えるでしょう。
Hyperx Fury S は Qck とはまた違ったさらっとした感じの表面ですが、Goliathus speed よりも滑らず適度な摩擦があり、止めたいところできっちり止まるのが特徴です。この絶妙な塩梅で滑って止まる特性こそが、多くのプロゲーマーから支持されている大きな理由ではないかと思われます。
定番マウスパッドの1つとなり得る
定番のマウスパッドはどれか?と聞かれたら、まず真っ先に候補となるのが Qck、次に Goliathus speed、その次は疾風乙か飛燕だと思うのですが、Hyperx Fury S はこれらの中に入り得る製品と言えるでしょう。
この絶妙な滑りと止まりの特性は、プロゲーマーから十分に支持されるものであり、新しく FPS を始めたプレイヤーにも恩恵を与えられるものだと断言できるほど素晴らしい製品です。
Hyperx が独自ブランドとして esports 関連の製品を提供しだしたのは比較的最近のことかと思いますが、ここまで高品質な製品を出していたことに大変驚きました。今後も新しい製品が発表されたら逐一チェックしていきたいと思います。
以上です。