XL2411P を先日購入してから2ヶ月ほど使用したので、簡単に感想をまとめました。
それまで使っていたモニターは FG2421 です。現在はサブモニターとして使用中。
机の配置はこんな感じ。真ん中に置いてある液晶が XL2411P です。
購入の動機は以下の通りです。
・PUBG は 144FPS が FPS の上限なので、FG2421だとリフレッシュレートが 120hz のため、ゲーム側の FPS に対応しきれていない
・FG2421 の微妙な遅延が気になる。240hz での動作はあくまでも黒画像の挿入による擬似的なものなので、XL2411P の方が応答速度は速い
もともと CRT モニターで FPS をやっていたので、液晶特有の遅延が非常に気になってしまい、FG2421 は滑らかさはあるにせよ TN の液晶よりも遅延があるので微妙という感想でした。FG2421 を買う前は XL2410 を使っていましたが、やっぱり FPS なら TN 液晶以外は辛いんじゃないかなという感じがします。※
※FG2421 は VA パネルなので色彩表現は TN よりも豊かだが TN よりもレスポンスが遅い
■使ってみた感想
で、実際 XL2411P を使ってみてどうなのかというと、120hz の液晶よりも滑らかに動くのと、FG2421 よりも応答速度が速く、PUBG は明らかにやりやすくなりました。あとは暗いところが明るく見える Black equalizer が非常に強力で、影にしゃがんでいるような見えづらい敵もかなりクッキリと見えるようになったので、CS:GO で影に隠れてしゃがんでいる敵も見逃さないようになりました。
ただ、ブレ低減モードをオンにすると、画面が全体的に暗くなってしまい、色合いもかなり悪くなってしまうので、隣に置いてある FG2421 と見比べた時の違和感が非常に強いです。ブレ低減モードをオンにするメリットと色合いが悪くなることのデメリットを考えると、色合いが悪くなって視認性が落ちることの方がデメリットだと思ったので、現在はブレ低減モードをオフにして使っています。ブレ低減モードをオンにした方が動きが滑らかになってやりやすいので、我慢してブレ低減モードをオンにした方がいいのですが、毎回設定を切り替えるのも面倒なのと、そこまでガチでゲームをやってないので、ガチでやるならブレ低減モードはオンにするのがお勧めです。
■CRT と比較するとどうなのか
自分は長年 CRT でゲームをやっていたので、 CRT と液晶モニターを比べると、やっぱり CRT に敵うような液晶は今の所存在しないというのが正直な感想です。XL2411P のように、リフレッシュレート 144hz で出力が可能なモニターでも、やはり CRT のような「限りなく0に近い遅延」を液晶モニターで実現することはアーキテクチャ上不可能だからです。最近のゲーミング液晶モニターの価格と品質のバランスや性能向上など、いい部分がとてもたくさんあることは理解しているのですが、マウスやマウスパッドが時代に合わせて進化してきたような道をモニターは歩めなかったことが非常に残念でならないです。どういうことかというと、液晶モニターはその構造上、5ms 程度の遅延からは絶対に逃れられないからです。つまり、CRT 時代は LAN で数 ms 程度の遅延の中で FPS を遊べていたのですが、液晶でそれを実現することは絶対に不可能であり、現状でゲーマーの真の実力を発揮することができないことの表れでもあります。腕のいい FPS ゲーマーだったら Ping が 5ms 違うことの差がどれだけ大きいかは理解できるでしょう。液晶で FPS をやるというのは「常に 5ms 程度遅延のある状態で戦う」というのとほぼ同義なのです。
ただ、CRT という選択肢がなくなった現状では、3万円台でこのスペックのゲーミング液晶が買えるのはいい時代になったな〜とも思えますので、価格と性能のバランスが取れた製品であることは間違いないです。特に、120hz 液晶を持っていない場合は最初に買うゲーミング液晶としては最適な選択肢になりうるのではないかと思います。5年後くらいには OLED のゲーミングモニターが主流になるだろうし、それまでのつなぎとして使うのには全然悪くないです。
話が長くなって毎回のごとく脱線しましたが、簡単にまとめると
・3万円台で買える
・品質的に問題なし
・ブレ低減、Black equalizer が強力
・144hz はとても滑らか
って感じです。遅延に関しても液晶の中では最速クラスでしょうし、申し分ないと思います。
以上です。